ISO9000シリーズとTQMの比較
「ISO9000シリーズ」と「TQM」を比較しました。
「ISO9000シリーズ」と「TQM」の比較
日本には、ISO以前から、「TQC」(Total Quality Control:全社的品質管理)がありました。
1996年に、経営全般の質を上げるための「TQM」(Total Quality Managemant:統合的品質管理)に変わりました。
「TQM」は、製品の品質はもとより、サービス、経営の質の向上を追求する「品質管理」活動です。
「ISO9000シリーズ」を作るとき、日本の「TQC」「TQM」をかなり参考にしたと言われています。
「ISO9000シリーズ」と「TQM」には同じ所もありますが異なっている所もあります。
「ISO9000シリーズ」と「TQM」の比較です。
わかる範囲で書いています。
参考にしてください。
内容 | ISO9000シリーズ | TQM |
---|---|---|
考え方 | 顧客からの要求を守る | 顧客満足を確保する |
コンセプト | 品質管理システムの構築と維持管理 | 品質改善をおこなっていく |
品質レベル | 品質システムの要求事項を満足する | 企業の目標設定と成果が要求される |
管理 | トップダウン | ボトムアップと一部トップダウン |
業務 | マニュアル・文書化 | 標準書、QC工程表 |
品質管理のやり方 | 守りの品質管理 | 攻めの品質管理 |
品質レベルの確認 | 認証機関が審査 | 特になし (デミング賞はあるが効果は?) |
もし、あなたの企業が「品質管理」が出来ていなくて、今から整備してゆくのであれば、「ISO9000シリーズ」を導入するのがよいと思います。
ある一定レベルになると思います。
「品質管理」が、ある一定レベルになったあと、「TQM」で品質を改善していって、もっと高いレベルの「品質管理」を実践した方がよいと思います。
「ISO9000シリーズ」を導入しても、品質がよくならないと言う経営者がいます。
「ISO9000シリーズ」と「TQM」は根本的に違いますからね。
「ISO9000シリーズ」は「維持管理」です。
「TQM」は「品質改善活動」です。
「品質改善」をおこなわないと、品質はよくなりません。
●「TQC(全社的品質管理)/TQM(総合的品質管理)」の関連ページです。
|
[品質管理の知識(ホームへ)]
10:322802