品質管理の資格(QC検定-品質管理検定)
品質管理の資格「QC検定(品質管理検定)」について説明します。
目次
品質管理の資格「QC検定」(品質管理検定)とは
品質管理の資格でで、一番人気のあるのは、「QC検定」(品質管理検定)です。
一般社団法人 日本品質管理学会 が認定している民間資格です。
品質管理の資格は、以前はありませんでした。
品質管理については、企業が従業員に独自に品質管理教育をおこなっていました。
企業では、「日本科学技術連盟」や「日本規格協会」などのセミナーなどを受講した人が、社内で他の人に教えていました。
現在では、品質管理の資格は、「品質管理検定」が有名ですし人気があります。
「QC検定」とも呼んでいます。
民間資格です。
「一般社団法人日本品質管理学会」の認定をうけ、「日本科学技術連盟」や「日本規格協会」が主催となり、全国規模で試験を実施しています。
第一回試験は、2005年から実施しています。
「QC検定」(品質管理検定)について説明します。
一部、日本規格協会のホームページから抜粋しています。
「QC検定」(品質管理検定)とは
1.「QC検定」(品質管理検定)とは
「QC検定」(品質管理検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。
第1回試験は2005年に行われ、現在は年2回(9月と3月)の試験が実施されています。
最近1年間(2021年度)では、全国で約9万8千名の人が申込んでいるそうです。
合格者は累計43万9千名を超えているそうです。
2.「QC検定」(品質管理検定)の資格取得のメリット
「QC検定」(品質管理検定)の資格を取得するメリットです。
- 就職、転職に有利です。
資格を取得することにより品質管理の知識があることが、客観的に証明されていますので、就職、転職に有利になります。
- 知識を持っていることが客観的にわかります。
資格を取得することで、品質管理の知識を持っていることが客観的に判断できます。
昇給、昇格、リーダーなどへの抜擢、配置転換などもあるかも知れません。
- 品質改善活動が出来るようになります。
「QC検定」で、学んだ知識をもとに、品質改善活動をおこなえるようになります。
業務が改善されます。
- 全部門で品質改善活動が必要になっています。
最近は。製造業の製造部門だけではなく、間接部門や小売りやサービス業でも品質改善活動をおこなっています。
そのため、企業は、多くの人に品質管理の知識を学習して欲しいと思っています。
- 系統的に効率よく品質管理の知識が身に付きます。
レベルが分かれていますので、簡単なものから難しいものまで、順番に学習することが出来ます。
経験がなくても、効率よく品質管理の勉強が出来ます。
- 企業が推奨しています。
企業内で、品質管理教育が出来る人は限られています。
資格を勉強することで、自分で、品質管理の学習が効率よく出来ます。
企業における、品質管理や品質改善活動は、品質管理部や品質保証部だけではなく全社員でおこなうようになっています。
そのためには、全社員に、品質管理の知識が必要になります。
その為に、企業では、組織や品質が必要なレベルに応じて、品質教育をおこなっています。
「品質管理の考え方」、「QC七つ道具」、「新QC七つ道具」などは、全社員が知っておく知識になっています。
そして、それらのツールを使って品質改善活動をおこなっています。
「QC検定」(品質管理検定)の4級、3級レベルです。
このレベルは学習しておいた方が良いと思います。
役に立つと思います。
大企業では、品質管理関係の部署があって、品質管理の教育専門の部署や人がいます。
でも、中小企業では、品質管理を教える専門の人がいない場合があります。
何を教えていいのかわかりませんね。
そういう場合には、この資格試験を受験するのも良いと思います。
効率的に学習することが出来ます。
良い参考書や問題集があります。
良いと思いますよ。
3.検定制度を活用するメリット
検定制度を活用するメリット です。
- 企業全体に品質管理に対する意識を高めることができ、製品品質の向上を図ることができる
- 個人個人の品質管理のレベルを把握することができ、教育計画に活用できる
- 各部署ごとに品質管理のレベルを把握でき、人事計画に活用できる
- 社員、派遣社員などの採用にあたり、活用することで品質管理レベル向上を図ることができる
- 社内教育の軽減が図れる
4.主催者
「一般社団法人日本品質管理学会」の認定をうけ、「日本科学技術連盟」や「日本規格協会」が主催となり、全国規模で試験を実施しています。
5.レベルと対象
「QC検定」(品質管理検定)は、次の4つに分かれています。
- 1級/準1級
- 2級
- 3級
- 4級
です。
対象は以下のようになっています。
1級/準1級
品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々
●参考ページ
2級
QC七つ道具などを使って品質に関わる問題を解決することを自らできることが求められる方々、小集団活動などでリーダー的な役割を担っており、改善活動をリードしている方々
●参考ページ
3級
QC七つ道具などの個別の手法を理解している方々、小集団活動などでメンバーとして活動をしている方々、大学生、高専生、工業高校生など
●参考ページ
4級
これから企業で働こうとする方々、人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方々、大学生、高専生、高校生など
●参考ページ
6.受験資格
特にありません。
7.試験日程
「9月」と「3月」です。
8.試験時間
試験時間と試験の内容は以下のようになっています。
- 1級
13:30〜15:30(120分) マークシート(90分)・論述(30分) - 2級
10:30〜12:00( 90分) マークシート(90分) - 3級
13:30〜15:00( 90分) マークシート(90分) - 4級
10:30〜12:00( 90分) マークシート(90分)
9.試験場所
地域ごとに指定されているようです。
10.申し込み方法と支払方法
WEB受付です。
クレジットカードとコンビニ払いがあるようです。
11.受験料
通常の受験(個人)の受験料は以下のようになります。
級 | 価格 |
---|---|
1級 | 11,000円 |
2級 | 6,380円 |
3級 | 5,170円 |
4級 | 3,960円 |
1級・2級併願 | 15,730円 |
2級・3級併願 | 10,450円 |
3級・4級併願 | 8,250円 |
12.合格率
2020、2021年度の全体の合格率です。
2020年9月 | 2021年3月 | 2021年9月 | |
---|---|---|---|
申込者数 | 56,317 | 42,448 | 30,483 |
受験者数 | 42,869 | 36,721 | 27,638 |
合格者数 | 22,680 | 20,894 | 15,794 |
合格率 | 52.91% | 56.90% | 57.15% |
級別の合格率です。
級 | 2020年9月 | 2021年3月 | 2021年9月 |
---|---|---|---|
1級 | 8.10% | 9.18% | 12.69% |
2級 | 27.63% | 48.43% | 44.33% |
3級 | 53.69% | 52.45% | 54.39% |
4級 | 85.09% | 85.07% | 85.15% |
13.ホームページ
日本規格協会の「QC検定」(品質管理検定)のトップページです。
詳細は、以下をご覧ください。
日本規格協会の「QC検定」(品質管理検定)のホームページ
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