「QC工程表」の作成の流れ
「QC工程表」の作成の流れについて説明します。
●参考ページ
「QC工程表」(QC工程図)は、次のステップで作成します。
- 「QC工程表」のフォーマット、書式を決めます。
- 製品情報を収集します。
- 製造工程情報を収集します。
- 各工程の管理項目(管理ポイント)をリストアップします。
- 各工程の管理項目(管理ポイント)の管理方法や管理基準を
明確にします。
- 「QC工程表」を作成します。
- 作成した「QC工程表」を確認し承認します。
- 標準書など、正式な文書として発行します。
- 適時に変更管理をおこないます。
です。
それぞれについて説明します。
■1.「QC工程表」のフォーマット、書式を決めます。
「QC工程表」は、企業によって異なっています。
製造する製品や製造方法によっても異なります。
品質を管理するために、自社製品に合った最適な「QC工程表」のフォーマット、書式を決めます。
■2.製品情報を収集します。
製品情報とは、製品に関する情報です。
品質に関係するものを、いれます。
製品設計、製品規格書、仕様書、部品表などから収集します。
■3.製造工程情報を収集します。
製造工程の情報です。
工程設計などから収集します。
■4.各工程の管理項目(管理ポイント)をリストアップします。
品質に影響を与える、品質特性の管理項目をリストアップします。
■5.各工程の管理項目(管理ポイント)の管理方法や管理基準を明確にします。
管理項目の管理基準を明確にします。
管理基準を外れたときの「異常処置」なども明確にします。
■6.「QC工程表」を作成します。
「QC工程表」を完成させます。
■7.作成した「QC工程表」を確認し承認します。
製造部門長は、「QC工程表」が実施可能かチェックします。
「QC工程表」は、品質管理部や品質保証部が承認します。
■8.標準書など、正式な文書として発行します。
「QC工程表」は、標準書などとして、正式に発行します。
関係部署に配布します。
■9.適時に変更管理をおこないます。
「QC工程表」は、作成し、製造工程で実施されれば、終わりではありません。
状況に合わせて、改訂することが重要です。
製造工程では、次のようなことが、発生します。
- 不良が発生します。
- 作り方の無駄を発見します。
- QCサークルなどで、品質改善活動をおこないます。
- その他の改善
などです。
これらによって、「QC工程表」の内容が変わる場合が、あります。
このことを「変更管理」と呼んでいます。
作り方が変わることです。
この「変更管理」で、必ず「QC工程表」を改訂する必要があります。
多くの場合「作業標準書」も変更されます。
品質管理のレベルを上げるためには、「変更管理」をおこない、「QC工程表」や「作業標準書」に反映することが重要です。
●「QC工程表(QC工程図)」の関連ページです。
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