●全ページ一覧の表示(ページ下へ移動)>>

▲PAGE TOP

系統図法


「新QC七つ道具」の、「系統図法」について説明します。


系統図法とは


系統図法とは、問題解決の具体策を見つける方法です。
目的を達成するための手段を目的ととらえ、さらに手段を考えるという作業を何回もおこないます。
そして、目的達成の為の手段や方法などを多段階のツリー状にならべます。


「連関図」で問題に対する阻害要因が把握されると、次は、それらの阻害要因を解決するための対策や方策を探さないければいけません。


「系統図法」とは、これらの対策や方策を系統的に作成するための方法です。

VE(バリューエンジニアリング)の機能分析に用いる「機能系統図」の考え方、作り方を応用した手法です。

「目的」、「目標」、「結果」などのゴールを設定し、このゴールに到達するための手段や方策となるべき事柄を展開してゆきます。

目的ー>手段
    目的ー>手段

「目的」に対する「手段」を決めます。
次に、その「手段」を「目的」にして、「手段」を決めます。
順番に行ってゆきます。

「1次元」、「2次元」、「3次元」などに展開することにより、有効な手段を発想します。


系統図法の例


系統図法の例です。

系統図法


系統図法の目的


系統図法の目的について説明します。

  • 「系統図法」の目的は、「系統図法」の作成の過程や結果の中から、問題解決の具体的な指針や施策を得ることができます。


系統図法の種類


系統図法の種類について説明します。

「系統図法」は用い方によって、次の2つの種類があります。

  • 構成要素展開型
    要素を分解して掘り下げてゆきます。
  • 方策展開型
    方策を展開してゆきます。


系統図法のメリット


系統図法のメリットについて説明します。

「系統図法」には次のメリットがあります。

  • 事象を系統的に論理展開しやすく、ヌケ、モレが少なくなります。
  • メンバーの意思の統一がはかりやすくなります。
  • 手段を整理しやすくなり、一目でわかります。
    関係者への説得性が上がります。

などです。


系統図法を使用するときの注意事項


系統図法を使用するときの注意事項について説明します。

「系統図法」を使用するときには次のことに注意する必要があります。

  • 目的、目標を明確にします。
  • 目的、手段、方策などの言語データを収集するときには、ブレーンストーミングなどを使用します。
  • 手段、方策は実施可能なものにします。

などです。


系統図法のまとめ方


系統図法のまとめ方について説明します。

「系統図法」は次のステップでまとめてゆきます。

1.「連関図法」で取りあげたテーマ、あるいは解決したい問題を「〜を〜するためには」という表現にします。


ラベルに赤字で書きます。
これを、「目的」または達成したい「目標」にします。


2.目的・目標を達成するための「制約事項」を明確にします。


明記しておきます。

3.目的を達成する「一次手段」を全員でディスカッションします。


2、3枚抽出して、ラベルに黒字で書きます。

4.模造紙を広げ、目的を左端中央に置きます。


「一次手段」をその右側に並べます。
仮線でつなぎます。
目的の下に、制約事項を書きます。

5.「一次手段」を目的として、これを果たす手段を「〜を〜する」とラベルに黒字に書きます。


6.以下同じようにして、「二次手段」を目的として「三次手段」を、「三次手段」を目的として「四次手段」を、メンバー全員でよく話し合いながら抽出してゆき、ラベルに記入して、模造紙に配置してゆきます。


7.「四次手段」まで展開できたら、再度、「目的」から「一次」、「二次」、「三次」、「四次」へと手段を全員で見直します。


次に4次手段から逆に目的を確認して、必要に応じて、新たな手段を発想してラベルを整理し追加します。

8.ラベルを模造紙に貼り付けます。


「テーマ」、「メンバー」、「日付」、「場所」などの必要事項を記入します。





[↑一番上へ]
[品質管理の知識(ホームへ)]
10:322802

<<全ページのメニューリストです>>