ISO9000シリーズとJIS(日本工業規格)
「ISO9000シリーズ」(ファミリー)と「JIS」(日本工業規格)の関係は
どうなっているのでしょうか。
ISOとJISについて
標準には、2つあります。
「国際規格」と「国家規格」です。
「国際規格」は、「ISO規格」と呼んでいます。
国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)が決めた規格です。
国際標準化機構は、電気分野を除く工業分野の国際的な標準である国際規格を策定する為の民間の非政府組織です。
「国家規格」は、「JIS規格」と呼んでいます。
日本工業規格(JIS:Japanese Industrial Standards)が決めた規格です。
日本工業規格は、工業標準化法に基づき、日本工業標準調査会の答申を受けて、主務大臣が制定する工業標準です。
日本の国家標準の一つです。
ISOとJISとの違い
以前はISOとJISには次にような違いがありました。
- ISOは国際規格ですが、JISは日本の国内規格です。
- ISOは、民間主導による活動ですが、JISは工業標準化法により制定されました。
- ISOには、仕事の仕組みに関する規格がありますが、JISにはありません。
製品のみです。 - ISOには認証マークはありません。JISには認証マークがあります。
- ISOは名刺に認証マークをつけられますが、JISにはつけられません。
(全製品がJIS認定されている場合はつけられます。)
ISO9000シリーズとJIS
1995年に発行されたWTO/TBT(Word Trade Organization / Technical Barriers to Trade)協定により、各加盟国は原則として、以下の3点について合意しています。
- 国内規格を制定する際にISO規格に適合させること。
- 規格適合性の評価に関しても同様であること。
- 加盟国間での相互認証の推奨。
「ISO9000シリーズ」は、「JIS Q 9000」シリーズになりました。
規格の内容は同じものです。
「ISO」が「JIS Q」に変わります。
例えば、
「ISO9001」は、「JIS Q 9001」になります。
今回、「ISO9000シリーズ」によって、JISにも、仕組みに関する規格ができました。
内容は、全く同じです。
●「ISO/ISO9000s」の関連ページです。
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