「ばらつき」を管理する
製品の不良は何故、発生するのでしょうか?
「ばらつき」とは
製品には、設計品質として、決められた目標値や規格があります。
製造した全部の製品が、目標値や規格の許容範囲内であればよいのですが、全部の製品が許容範囲内にあることは、ありません。
製造した、製品には、必ず「ばらつき」が発生します。
許容範囲内にないものは不合格、不良品になります。
「不良」が発生するのは、材料を購入し、加工、組立をおこなうときに「ばらつき」が生じるためです。
では、どういう「ばらつき」があるのでしょうか?
主に、次の5つの「ばらつき」があります。
- 材料、部品の「ばらつき」
- 設備、機械の「ばらつき」
- 作業者の「ばらつき」
- 加工や組立など作業方法の「ばらつき」
- 検査、測定の「ばらつき」
などです。
英語では、頭文字に「M」が付きますので「5M」と呼んでいます。
「ばらつき」を管理する
なぜ、不良は発生するのでしょうか?
上の「5つの特性」に「ばらつき」が発生し、結果的に、製品の出来栄え(品質)に「ばらつき」が発生します。
「不良」は、製品の出来栄え(品質)が、設計品質で設定した目標値や規格からはずれることです。
では、どうすれば、「不良」を無くせるでしょうか?
製品の出来栄え(品質)がばらつくのは、上の「5つの特性」に「ばらつき」が発生することです。
「不良」を無くすには、上の「5つの特性」に着目して、「ばらつき」に影響を与える要因を発見し、排除することです。
この「ばらつき」の原因を発見したり、管理するために、いろいろな道具ややり方があります。
「QC七つ道具」が有名です。
●参考ページ
●「品質管理の考え方」の関連ページです。
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