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デミングのサイクル


「デミングのサイクル」について説明します。

「デミングのサイクル」とは


戦後、アメリカのデミング博士(W.E. Deming,1900-1993)が1950年(昭和25年)に日本に来日しました。
「管理図法」や「抜き取り検査法」などの「統計的手法」と合わせて、 品質管理の基本的な考え方である「デミングのサイクル」の話をしました。

デミング氏は、品質管理に関する企業活動を次の4つの段階で示しました。

  1. サービス・調査研究
    顧客の要求を調査・研究する。
  2. 設計
    顧客の要求を満足させる品質の製品を設計する。
  3. 製造
    設計どおりに製品を製造する。
  4. 検査・販売
    製品を顧客に販売する。

です。

企業が永続的に発展するためには、品質に対する責任感のもとで「調査」、「設計」、「製造」、「販売」のサイクルをたえず回すことの重要性を強調しました。

そして、これらの活動に、統計的手法を勧めました。

すでにアメリカでは、こういう考え方や統計を使って品質管理をおこなっていたのですからね。

やっぱり、第二次世界大戦で、日本がアメリカに負けるのもわかりますね。

戦後、日本は高度成長期で製品を輸出しましたが、最初は、「安かろう悪かろう」という製品でした。

それは、「品質管理」ができていなかったからです。

そのときにデミング氏が来日して品質管理の考え方や統計的手法を説明しました。

日本人としては、「目からうろこ」だったそうです。

「品質管理の考え方」や「統計的手法」を日本流に変えて、「QCサークル活動」や「TQC」(全社的品質管理)が 盛んにおこなわれるようになりました。
「デミングのサイクル」から「管理のサイクル」を作りました。
デミング氏の功績をたたえ「デミング賞」という賞も作りました。


これは大成功でした。
日本人にとっては全員参加のお祭りのようでした。
元々、日本人は、お祭りが大好きな国民ですからね。

これで、日本の製造業の製品は世界一の品質になりました。


●「品質管理の考え方」の関連ページです。



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