TQCの弊害


TQCには、メリットがたくさんあります。
でも、1991年のバブル崩壊以降、TQCの弊害が目立つようになってきました。


次のような弊害が出てきました。

  • TQCやデミング賞は企業の経営の改善や業績の向上に直接的な結びつきはない。
    デミング賞を受賞した企業が倒産したケースが出てきました。

  • TQCとは、あくまでも日本的な経営の組織力を強化する管理技術である。
    日本的経営の経営戦略ではない。
    経営の手法ではありません。
    経営者の責任ですね。

  • 日本的QCがなぜバブル崩壊後の不況に対して役に立たなかったのか、
    日本的QCは、問題解決型の手法であって、それとは対照的な課題達成型としての効力はもたない。

  • TQCにはない新しい面をもった様々な経営管理手法の台頭してきた。
    品質技術のグローバルスタンダードとして国際標準化機構の「ISO」、 品質の経営手法としては、アメリカのGE、モトローラの「シックスシグマ」などです。

  • TQCは、日本的経営が90年代に吹き荒れたリストラの嵐によって組織的に分解を起こすとともに自然崩壊してしまった。
    TQCの担当者が、ISO導入の推進担当者に変わったのもあります。

  • TQCそのものに対する信頼感の低下
    様々な分野へのTQC適応における限界が見えてきた。
    システム化に対しての対応が見えない。
    サービス業ではTQCに疲れる。

  • バブル崩壊で、企業はTQCをやる余裕がなくなる。
    将来のTQC指導者の不足
    TQC界の推進体制の停滞
    リストラにより、団塊の世代の退職
    などによる人材の不足がでてくる。

  • 某建設機械メーカーはTQCから世界標準(グローバルスタンダード)へ移行した。
    世界標準経営をおこなう。
    社員と会社の契約を理想にする実力主義という人事制度を導入する。
    情報武装化を進める。
    TQCだけに経営手法を依存したのでは新しい製品を作れない。
    ツールは情報になってきた。
    などです。


何十年も続く万能な手法やツールはありません。

TQCの弊害も理解して、良いところを取り入れ企業ごとに進化させてゆけばよいと思います。






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09:190110

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