ヒストグラム


「QC七つ道具」の、「ヒストグラム」について説明します。

■1.ヒストグラムとは

「ヒストグラム」とは、データをいくつかの区間に分けてその区間のデータを集め、その「度数」(数)を「棒グラフ」で表した図です。

「ヒストグラム」は、データがどんな値を中心に、どんなばらつき方をしているかを調べるのに用いられる図です。

データは、ある条件のもとで取られたデータ(約100個以上)が数多くある場合です。

柱を立てたような図であるので「柱状図」ともいわれています。


■2.ヒストグラムの例

ヒストグラム


■3.ヒストグラムの目的

ヒストグラムには次のような目的があります。

  • 一目で、「ばらつき方」を把握することができます。

  • 異常を発見することができます。


■4.ヒストグラムの言葉

「ヒストグラム」には次のような言葉が使用されています。


  • 「ヒストグラム」の1本1本の柱を「級」と言います。

  • 級の幅
    柱の太さを示します。

  • 境界置
    柱と柱とが接している所の値です。

  • 中心線
    それぞれの級(柱)の中心の値です。

  • 度数
    それぞれの級に属するデータの数です。
    「度数」は柱の高さで示します。


■5.ヒストグラムのまとめ方

「ヒストグラム」は次のステップでまとめてゆきます。

  1. データの数を数えます。
    データの総数を、「N」とします。

  2. データの中から、最大値(L)と最小値(S)を求めます。

  3. 区間の数を決めます。
    LとSの差を求め、10で割ります。
    データ数の平方根(ルート)を使う場合もあります。

  4. 級の幅を決めます。
    「級」の幅(h)は測定の最小の刻みの整数倍にします。
    「3」の値に近い、整数倍にした方がよいと思います。
    「級」の数は、8から15がよいです。

  5. 級の境界を一方の端、例えば最小値を含む級から決めてゆきます。
    「級」の境界の値は、測定単位よりももう1ケタ下までとります。

  6. 度数表を作るデータを「級」分けします。
    「級」の境界別にデータに基づいてマーキングをしていきます。
    「級」別のデータ数を計算してゆきます。
    これが「度数」になります。
    「級」の中心値を計算します。

  7. 方眼紙の横軸に級の境界を、目盛ります。
    縦軸に「度数」(f)をとり、「ヒストグラム」を書きます。
    余白に、データの履歴と総数を記入します。


■6.ヒストグラムの見方

「ヒストグラム」には、いろいろな形があります。
次のような場合は注意が必要です。

  1. はなれ小島
    山が2つになって離れています。
    はなれている小島のデータをみて原因を調べます。
    はなれている小島のデータは異常値の可能性があります。

  2. 櫛歯
    山がでこぼこになっています。
    「級」の幅の値がおかしい可能性があります。

  3. ひずみ
    山が「ひずみ」になっています。
    片方の側になにか、制限条件がないか調査します。

  4. 絶壁
    山が途中で落ちています。
    測定におかしいところがないか調べます。

  5. 規格との対比
    「規格」や「図面寸法」と対比します。
    実際のデータが規格内に入っているのか、「ばらつき」は
    おかしくないか調べます。
    「ヒストグラム」は、個々のデータを用いて作ります。






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09:200110

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