特性要因図


「QC七つ道具」の、「特性要因図」について説明します。

■1.特性要因図とは

よい結果を得るには、どんな原因がよい影響を与えているのか、あるいは悪い影響を与えているのかを十分につかむ必要があります。
そして、それらを管理し改善することが重要です。

反対に、「不良の発生」に対しても、その原因を明らかにして、対策を打つ事が重要です。

「特性要因図」は、「結果」(すなわち特性)に「原因」(要因)がどのように関係し、影響しているかを一覧に書きだしたものです。
「結果」と「原因」との関係が明確になります。

「特性要因図」は、形が似ていることから「魚の骨」(フィッシュボーンチャート)と呼ばれたりもします。


■2.特性要因図の例

特性要因図


■3.特性要因図の目的

「特性要因図」には、次のような目的があります。

  • 「特性要因図」と「作業標準書」を比較することにより「作業標準書」の改善に活かす事ができます。

  • 「要因」に対して、実行する対策や改善することを決めることができます。

  • 重要な要因を確認することができます。

  • 周知徹底をはかり、問題が発生したら関係者は、「特性要因図」を開いて、原因の把握と対策をおこないます。

  • 問題点が起きるごとに「特性要因図」を改善・改訂を続けることにより、最新の要因の一覧を把握することができます。



■4.特性要因図の用途

「特性要因図」は、いろいろな所で使用されています。
製造現場だけではなく、間接部門、研究、営業などでも使用されています。

次のような用途があります。

  • 改善・解析用に使用します。
    「品質向上」、「作業性向上」、「コストダウン」などを目標に現状を解析したり解析するときに使用します。

  • 管理用に使用します。
    クレームや不良品の発生について、原因を探して対策を打つときに使用します。

  • 作業標準作成用に使用します。
    「作業のやり方」、「管理点」、「管理方法」など作業標準を決めたり、修正する場合に使用します。

  • 品質管理導入用、教育用に使用します。
    「品質管理」を導入する場合の問題をまとめる場合や教育や仕事の説明用に使用します。


■5.特性要因図のメリット

「特性要因図」には、次のようなメリットがあります。

  • 全員参加することにより知識の集積、整理、意思の統一ができます。

  • 「特性要因図」を作成することが自分の仕事の教育になります。
    全員の経験や技術の内容を「特性要因図」に記入することにより、他の人は新しい知識を得られ勉強になります。

  • 「特性要因図」をまとめることにより仕事の技術レベルが向上します。
    「特性要因図」が書けていることは、問題点が把握され工程が管理されているということです。
    工程の技術レベルがどんどん向上してゆきます。


■6.特性要因図のまとめ方

「特性要因図」は次のステップでまとめてゆきます。

  1. 品質特性を決めます。
    「品質特性」とは、「製品の不良」、「歩留まり」など品質を表すものをさします。
    また、「納期」、「コスト」、「仕事」、「安全」などの仕事の結果も「品質特性」として取り扱います。

  2. 全員の知識や経験を集めます。
    「ブレーンストーミング」などで、多くの意見をだします。

  3. 「要因」を大枝で書きこみ、四角の枠で囲みます。
    原因を大きく分類して左から斜めの矢印で大枝を記入します。

    一般的には、4Mに分けます。
    「人(Man)」、「機械(Machine)」、「材料(Material)」、「方法(Method)」です。

  4. 「要因」のグループごとにさらに小さな要因を書き加えます。
    細分して、小枝、孫枝(小骨)を記入してゆきます。
    小骨を書くことが重要です。

  5. 重要要因を絞り込みます。
    「重要要因」を2から3つ抽出します。
    「重要要因」について、現場の観察、聞き込み、データ検証などをおこないます。
    「グラフ」、「散布図」、「パレート図」、「ヒストグラム」などを使用します。
    必要であれば対策案を作成して対策を打ちます。

  6. 必要事項を記入します。
    「特性要因図」を作成した「目的」、「作成日」、「作成場所」、「作成者」など
    必要事項を記入します。






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09:200110

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